自律神経失調症とは?
あちこちで精密検査をくり返しても異常なく「気のせい」と言われて、安定剤や睡眠薬をのめば楽になるが、止めるとすぐ
※更年期障害でお悩みの方にも
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こうした症状と体質に合った自然薬で神経やホルモンのバランスを整えながら、栄養素を併用して自然治癒力を高めていきます。
ひとりくよくよ悩まないで、ごいっしょに、この現代病にとりくんでみませんか。
自律神経失調症の症状
自律神経は全身にくまなく分布していますから、その症状は多彩にあらわれ、数多くの症状が複数に重なりやすいのが特徴です。
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最近、更年期を迎えた女性だけでなく、中高年や若い人たちの間にも理由のわからない痛み・倦怠感・不眠・イライラ・のぼせ・動悸など原因不明の症状を訴える人がふえてきました。体のあちこちにどっと押し寄せるこうした症状のことを、医学的には「不定愁訴」と呼んでいます。中には特定の病気が背後にひそんでいることもありますが、たいていは、検査をしても異常が認められないために、「気のせいだ」などとかかたずけられがちですが、本人にとってはとてもつらいものです。最近では、現代医学的な治療で治る例が多いものの、治りにくい例もあって、漢方の治療を希望する方が年々増えています。
自律神経の働き
私たちの体を支配する神経には、手足を動かしたり、声を出したりするのに必要な運動神経や、痛みや温度などを感じる知覚神経があり、これらは自分の意思で動かしたり、感じることができます。一方、自律神経は自分の意思で調整することができません。自律神経には交感神経と副交感神経があり、お互いに逆の働きをすることによってその機能を果たしています。そして心臓、呼吸器、消化器、泌尿器、生殖器、血管、汗腺、唾液腺などを支配しています。例えば心臓の働きを速くするのが交感神経、おそくするのが副交感神経というように両者の神経が綱引きをして働くことでバランスよく機能して体のリズムを保っています。ところが、この両者の神経がストレスなどによってバランスがくずれると、特に原因がないのに頭痛がする、動悸がするなどさまざまな不定愁訴がおこってきます。
自律神経失調症に漢方療法
自律神経失調症を漢方の考えからみると気・血・水の異常としてとらえます。例えば、のぼせてイライラして怒りっぽいのは気の上衝、気力がない、食欲がないなどは気滞と考えます。また、顔色が悪い、冷える、肩がこるなどは血滞の症状です。さらにめまい、むくみ、口の渇きなどは水毒の症状です。漢方で大切なのは体質がどうであるか、あるいは気・血・水の異常をどのように調整するかということです。また、漢方治療では薬を服用することだけはなく、食事や運動など生活全般に注意することで、さらに効果を高めることができます。どのような状態にどのような漢方薬、自然薬が適切か、正しい薬の選び方、養生法などを指導します。 |
気・血・水のバランス
漢方での病理の基本となっているものに<気>・<血>・<水>があります。<気>が人体の<血>を巡らし、<水>を動かしてバランスよく働いているときは、健康であるという考え方です。つまり<気>は、心と体を統制し調節するコントロールタワーのような役目を果たしているわけですから、健康であるときは<気>がほどよく充実し、身体の中でバランスよく巡っていると言えます。最近、社会の機械化・自動化などにより、情緒疲労による心身症が増えています。これは人間が労働にによる汗を流さなくなった"汗の喪失"によると言われています。すなわち<気>が発散されないことからくるものです。では、<気>が発散されないとどのような症状が起こるのでしょうか。いらいら・不安感・恐怖感・どうき・めまい・ふらふら感・頭重・頭痛・耳鳴り・不眠・肩こり・首筋のこり・食欲不振・吐き気・冷えなどのいろいろな不快な症状をおこすようになります。このような<気>がふさがった状態のときには、漢方薬の中には主に<気>を巡らす作用のあるもの~気剤~が大変効果があります。漢方薬には、ほかに<血>を巡らす作用のあるもの~血剤~、主に<水>を動かす作用のあるもの~水剤~があります。
気剤 | <気>がうっ積して不順となった自律神経の失調を改善して ・体の活動力を高める ・心機能をこう進する ・肝臓の物質代謝を促進する ・エネルギーを外の活動にふりむける |
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血剤 | ・各部の消炎、収れんを消して血行不良を改善する |
水剤 | ・体液の分泌を正常化する ・排せつを導く ・各種の浮しゅを消す |
ホリサカ薬局の漢方薬は、この気をめぐらすことを主眼に、気・血・水のバランスを元に戻すように働きます。
年令:58歳
性別:女性
年令:50歳
性別:男性
症状自律神経失調症
半年前より、不眠、首筋のこり、夜間のせきがひどく、のどのつまり感もあり。病院で検査をしたが、何も悪いところもない。
性格は、神経質で緊張しやすく、仕事しながらも体調が常に気になり、仕事が身に付かないので相談。
ストレスによる影響が大きいため、気持ちを落ち着ける安神剤と首筋のこりと、冷えもあるため理気活血剤、精血を補うため補腎剤を処方していただきました。
1か月後には、不眠もよくなり、3か月後には首筋のこりとのどのつまり感もなくなり、とても体調がよくなってきました。
症状自律神経失調症
なかなか不眠が治らず、冷え性でむくみもあり、手のしびれもひどく、朝起きられないように。病院の検査では異常なし。
ストレスによる影響が大きいため、気持ちを落ち着ける安神剤と、血行不良によるむくみ、手のしびれもあるため、活血気剤腎虚の症状があるため、補腎剤と、抗酸化作用のある自然薬を処方いただきました。
1か月で症状が軽くなり、2か月後には、よく眠れる様になり朝起きが楽になりました。